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2008年12月20日(土) 00時00分

催眠商法の業者名公表読売新聞

仙台の「大彰」、健康食品など販売

 県は19日、訪問販売業「大彰」(仙台市青葉区二日町)が、催眠商法で高額の健康食品を販売している、と発表した。県消費生活条例に基づく業者名の公表で、適用は初めて。同社は、伊達市保原町の販売会場で活動を続けているといい、県消費生活課は注意を呼び掛けている。

 発表によると、同社は今年7月〜12月、いわき市や南相馬市など4市で、「食パン3斤と生卵2パックで100円」などのチラシを高齢者を中心に配り、プレハブの販売会場に勧誘。閉め切った会場で景品を配るなどして興奮状態にさせ、100グラムで3万7800円の健康食品などを買わせた。県内で233人が購入し、総額は約7500万円に及ぶという。

 県内の消費生活センターに相談が相次ぎ、同課が調査。同社は販売中止に応じず、特定商取引法に基づく業務停止命令を出すには時間がかかるため、「被害の発生と拡大を抑えることが重要」として公表した。

 同課の稲村忠衛課長は「無料や安価で商品を配るという誘いに乗って、販売会場に行かないようにしてほしい。万一商品を買った場合はすぐに消費生活センターに相談してほしい」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20081219-OYT8T00908.htm