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2008年12月20日(土) 13時01分

催眠商法:県、業者公表 仙台の「大彰」、県内で233人被害 /福島毎日新聞

 県は19日、仙台市青葉区の訪問販売業者「大彰(だいしょう)」(丸山清社長)が高額な健康商品を「催眠商法」で販売したとして、県条例(県民の消費生活の安定及び向上に関する条例)に基づき事業者名を公表した。同社は7〜12月にいわき、南相馬、郡山、伊達の4市で233人から計約7500万円を売り上げたという。県は今後、特定商取引法に基づく行政処分を検討する。
 県消費生活課によると、同社は「足のしびれが取れた」などと虚偽の事実を告げ、健康食品「手掌参(しゅしょうさん)」とゲルマニウムシール「健康ゲルマ」の2商品を販売した。前者は100グラム3万7800円など2種、後者は2000円で、ともに仕入れ値の約3〜4倍で売っていたという。
 同社は、安価で食料品を購入できるとチラシを配り、住民を販売会に勧誘。手拍子などで会場の雰囲気を盛り上げながら、健康食品を説明したり試飲させ、最後に炊飯器やコメを無料で配るなどした。翌日に健康商品の効果を尋ね、「良くなったみたい」としか答えていないのに「正座できるようになったって」などと大声で参加者に話し、商品販売していた。北海道や宮城、山形、茨城、千葉県でも販売したという。
 問い合わせは、県消費生活センター(電話024・521・0999)。【松本惇】

12月20日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000147-mailo-l07