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2008年12月20日(土) 21時13分

国債発行計画は132兆円産経新聞

 財務省が20日発表した平成21年度の国債発行計画によると、財投債や借換債を含む国債発行額は20年度当初予算より5兆9954億円増え、132兆2854億円となった。国債発行額が増加に転じるのは17年度以来4年ぶり。景気低迷に伴う税収不足や経済対策の財源を国債発行で賄うためで、2年ぶりに130兆円を突破した。

 既存の借金を継続するための借換債は、前年度比1兆5506億円減の90兆9914億円と3年連続の減額となった。

 一方、新たな借金となる新規国債発行額は、7兆9460億円増の33兆2940億円となった。一般会計の歳入に占める国債依存度は30・5%から37・6%に跳ね上がり、歳入の4割を借金に頼る不健全な構造になっている。

 歳出をみると、国債の利払いや償還に使う国債費は前年度並みの20兆2437億円となった。一般会計の歳出に占める利払い費の割合は、前年度に比べ1・3ポイント上昇し10・6%。歳出の1割以上を借金の利払いに充当せざるを得ない状況になっている。

 財務省は来年度の国債の想定金利を年利2%に設定している。

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