記事登録
2008年12月20日(土) 20時47分

<09年度予算>大戸川・川辺川ダム本体工事分認めず毎日新聞

 09年度予算の財務省原案で、地元知事らが建設凍結を求めている大戸川ダム(大津市)と川辺川ダム(熊本県相良村)の事業費は、前年度比4〜5割減の大幅ダウンとなった。国土交通省は「知事側との話し合いに結論が出ていないため、必要最小限の額となった」と説明するが、ダム本体の建設に関係した予算は認められず、事業継続は厳しい状況に追い込まれた。

 国交省によると、大戸(だいど)川ダムは08年度並みの要求10億円に対し内示は5億円で、水没する県道の付け替え費が認められなかった。川辺川ダムは、同34億円に対し21億円。関連施設の設計費と地盤調査費などが認められなかった。

 両ダムとも、事務経費や雨量データの調査費などは認められた。水没予定地の住民対策が課題となっている川辺川ダムでは、生活再建支援のための予算も認められた。【高橋昌紀】

【関連ニュース】
「俺に答えを聞かれても」 11月11日午後0時8分〜
川辺川ダム
熊本・川辺川ダム:「反対」その後 知事表明から3カ月
クローズアップ2008:知事相次ぎ「反ダム」宣言 治水、自らの手で
川辺川ダム 国交省、中止即断せよ=福岡賢正(西部報道部)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000081-mai-soci