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2008年12月20日(土) 19時53分

<サッカー>21日の決勝はマンUvsキト クラブW杯展望毎日新聞

 サッカーのクラブ世界一決定戦、トヨタ・クラブワールドカップ(W杯)は21日、横浜国際競技場で決勝と3位決定戦が行われる。午後7時半からの決勝は、欧州代表のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)と南米代表のリガ・デ・キト(エクアドル)が対戦する。

 マンUは前身トヨタカップ時代の99年以来の世界王者を狙い、キトは初出場での栄冠を目指す。各国・地域代表のエース格が並ぶマンUの攻撃をキトがしのぎつつ、反撃の機会をうかがう展開になりそうだ。

 マンUは準決勝のガ大阪戦(アジア代表)では高い個人能力からロナルド、ルーニーのそろい踏みなどで5得点し、攻撃力の一端を見せ付けた。来日4日目での試合だったため「少し疲れた」(ファーガソン監督)終盤に3失点したが、GKファンデルサルは「決勝では最大限の力を出す」と、仕上がり具合に自信を見せる。

 体調不良で準決勝を欠場したFWベルバトフは決勝もスタメン出場は難しそうだが、十分に補えるだけの選手層の厚さも強みだ。

 キトは世界的には無名だが、南米のチームらしく個人技は高い。準決勝ではパチューカ(北中米カリブ海代表・メキシコ)に60%以上のボール支配を許しながら、効果的なカウンターを仕掛けて2得点。守備でも勝負どころを抑え、無失点でしのいだ。抜群の技術を持つMFマンソを中心に少ない好機を生かしたい。

 今大会で退任するバウサ監督の花道を飾ろうと選手たちの士気も高く、主将のMFウルティアは「新しい歴史のページを開きたい」と意気込む。

 午後4時半からの3位決定戦は、ガ大阪とパチューカの顔合わせ。ここまでの2試合で4得点しているチーム同士による激しい攻め合いが期待できそうだ。ガ大阪には昨年の浦和に続き、日本勢として2年連続の3位がかかる。【野村和史】

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