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2008年12月20日(土) 19時31分

「いい」ことは何でもやりたい…美人社長の美肌力産経新聞

 「そんなお肌で私に勝てるとでもお思い?」というセリフと、お嬢様風のキャラクター美肌沙羅(びはださら)がプリントされたパッケージの美容シートマスクが、若い女性を中心に大受けしている。基礎化粧品「美肌一族」シリーズを企画、販売している会社の社長は、芦屋の山手で生まれ育った正真正銘のセレブ、芝本裕子さん(31)。開発秘話や美容に対する思いを聞いた。(聞き手 杉山みどり)


 −−実はお会いするまでは、「おしとやかな芦屋のお嬢様」というイメージを勝手に抱いてました

 芝本 ぜんぜん、おしとやかじゃないです。めちゃ関西人ですよ。オフィスではしょっちゅう、ギャグ飛ばしてますし。

 −−そうなんですか?

 芝本 スタッフに言わせると、「変わった人」。ユニークで、面白い割には繊細な一面もあり、結構アップダウンが激しい−という評価です。

 −−確かにイメージ、変わりました(笑)

 芝本 それに、テレビっ子です。ドラマも大好き! 移動中もポータブルDVDで録画したドラマを見ていますよ。タレントさんが飛行機で移動中にポータブルDVDで過ごしてると知って、ずっと欲しいなぁって思ってたんです。量販店で1万5000円だったので「これなら元を取る自信がある!」って買っちゃいました。

 −−それはかなりキテますね

 芝本 でも、読書も好きで、そちらも捨てられないんですよね。だから電車の中では本、それ以外はDVDって決めました。実は以前、ローカル電車の中でDVDを見ていて、周りから変な目で見られてしまったので、さすがに電車の中はヤバイなって(笑)。

 −−お仕事の話に戻りますが、今後、どんな商品を出していきたいですか?

 芝本 自分が一般消費者と同じ目線になって「ほしい」と思ったものを作っていくつもりです。たとえば、40代になったら、きっと重力に耐えられる(=顔の肌のたるみを防ぐ)ものがほしくなるだろうし、更年期に入れば…と、その時期その時期に実感すると思うんです。その時にリアルに提案していきたいですね。

 −−うんうん、私今、リアルにほしいです(笑)

 芝本 うちの会社って、隠れた需要にいかに私が気づいて商品を作れるか、というところにミソがあるんです。シートマスクにしても「あったらいいな」ってみんなが漠然と思ってたのに、誰も商品にしてなかったから、ウケたんだと思います。

 −−はい、私は見事にハマりました

 芝本 この商品は私が関西にいるからこそ生まれたと、スタッフはいってます。考え方の違い、違う目線から生まれるもの。「関西から東京通い」という選択は正しいし、成功の鍵だ、ともいってくれてます。だから、私があまりありふれたものを提案すると、冗談ではなく、スタッフに却下されちゃうんです(笑)。

 −−社長がスタッフに? 面白い関係ですね。10年後は何をしていると思いますか?

 芝本 今と変わらず、私もスタッフも取引先もお客さまも、みんながハッピーでいられるための努力を続けていると思います。「ラブラボ」(ラブ・ラボラトリーの略)という会社名に込めたように、「愛されて女性はきれいになる」をコンセプトに。世の中に愛のある生活、ハッピー感をあふれさせる、そんな仕事を続けられたらなあ、と思いますね。

 (聞き手 杉山みどり)

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