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2008年12月20日(土) 18時54分

オバマ次期政権の閣僚人事でそろう 難局打開に実力者積極起用産経新聞

 【ワシントン=渡辺浩生】来年1月20日に発足するオバマ次期米政権の閣僚人事が19日、出そろった。経済危機など喫緊の課題に対処するため、有能な人材を結集させた中道派の実務型内閣だ。1カ月半での組閣はニクソン大統領以来のハイペースとなる。今後の成果はオバマ氏のリーダーシップと判断力にかかっているといえる。

 オバマ氏は同日、シカゴで記者会見し、運輸長官に共和党のレイ・ラフッド下院議員(共和党)を、閣僚級の米通商代表部(USTR)代表に黒人の元ダラス市長ロン・カーク氏をそれぞれ指名した。また、労働長官にヒスパニック系の女性、ヒルダ・ソリス下院議員(民主党)を、中小企業長官には投資会社代表の女性、カレン・ミルズ氏を起用した。

 共和党のラフッド氏の起用について、オバマ氏は「党派にかかわらずベストの人材を起用してきた表れだ」と強調。通商交渉を担当するカーク氏はダラス市長時代に北米自由協定(NAFTA)を支持し、地域貿易の拡大を推進したことから「自由貿易と雇用の擁護は矛盾しないことを知っている人物だ」と述べた。

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