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2008年12月20日(土) 17時42分

<台湾>蒋元総統の銅像、初めてサンタに変身 師範大学毎日新聞

 【台北・庄司哲也】台北の名門・台湾師範大学で、校舎正面の蒋介石元総統の銅像が初めてサンタクロースに変身した。国民党独裁時代の象徴である元総統の評価を巡っては、今年5月に発足した国民党政権が野党時代、「独裁者」と位置付ける前民進党政権に反発した経緯があるが、サンタへの変身に「不敬」などの批判は起きていないという。

 銅像の飾り付けは18日、大学当局がクリスマスに合わせ、貧窮家庭児童を救う社会活動の一環として行った。大学側は「よいアイデアだ」と胸を張っており、学生たちにも「斬新。学問の府なのだから自由でいい」と好評だ。

 00年から8年間続いた陳水扁前政権は、学校や公共機関などで蒋元総統の肖像を飾る義務を廃止するなど、威光を消し去る政策を推進。元総統の威厳を巡る問題は与野党間の政治論争になっていた。

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