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2008年12月19日(金) 23時21分

基礎収支目標の見直し示唆 与謝野経財相「10年展望」策定で産経新聞

 政府の経済財政諮問会議は19日、今後の税財政運営のあり方を示す「経済財政の中長期方針と10年展望」(仮称)の議論を始めた。与謝野馨経済財政担当相は会議後の会見で、展望の中で平成23年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化の目標を見直す可能性を示唆した。

 与謝野経財相は基礎収支目標について「見直すとも見直さないとも言わない」としながら「法人税の減収が大きくなっていることを考えないと合理性に欠ける」と述べた。景気後退が続いて税収減が続けば、目標達成に必要な増税規模が膨らみ、23年度に消費税増税が実現しても黒字化できなくなる可能性に言及した。

 「10年展望」は、税制改革への「中期プログラム」を踏まえて策定し、来年1月に閣議決定する方針。

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