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2008年12月19日(金) 21時43分

<裁判員候補者>3人に1人「辞退したい」毎日新聞

 最高裁は19日、裁判員候補者に辞退希望などを答えてもらう調査票の回答が、期限の15日までに約10万9000通届いたと発表した。候補者29万5027人の3人に1人が回答した計算になる。

 調査票は、11月28日に候補者に郵送された通知に同封され、(1)警察官や自衛官など裁判員になれない職業か(2)70歳以上や学生、重い病気やけがの人で辞退を希望するか(3)仕事や行事などで参加が困難な月はあるか(2カ月まで)−−を回答できる。当てはまる項目がなければ返送しなくてもよい。

 回答内容は明らかにされていないが、最高裁が候補者向けに設置したコールセンターに寄せられている問い合わせの半数以上は裁判員の辞退に関する質問で、「辞退できるかどうか」への関心が高いことがうかがわれる。

 調査票の回答は締め切り後の16、17日にも、約9500通が届いているという。最高裁は期限後に届いた回答も裁判員選任にあたって考慮する方針だ。

 一方、発送した候補者通知のうち約2700通があて先不明で候補者の手元に届かなかったり、受け取り拒否で戻ってきたことも明らかになった。【北村和巳】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081219-00000137-mai-soci