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2008年12月19日(金) 16時59分

小泉容疑者 きょうにも鑑定留置請求産経新聞

 元厚生次官ら連続殺傷事件で、さいたま地検は19日、殺人などの容疑で送検された無職、小泉毅容疑者(46)=さいたま市北区=について、起訴前に本格的な精神鑑定を行うため、同日中にも鑑定留置を請求する方針を固めた。地検は22日からの鑑定留置を求めており、裁判所が認めれば、小泉容疑者の勾留(こうりゅう)はいったん停止。医療施設などに移され、鑑定医が2〜3カ月かけて犯行当時の精神状態などを調べる。

 さいたま地検は、小泉容疑者が犯行前に刃物をそろえて現場の下見をするなど犯行に計画性があることや、取り調べに理路整然と供述していることから「刑事責任能力はある」とみている。しかし小泉容疑者は、動機については一貫して「昔飼っていたペットのあだ討ち」と供述しており、公判では犯行時の精神状態が争点となる可能性が高いと判断。責任能力に問題がないことを立証するため、起訴前に本格的な精神鑑定を行うことを決めたとみられる。

 埼玉県警と警視庁の合同捜査本部は、小泉容疑者の犯行時の借金総額が500万円を超え、収入もなかったことから、将来が見えず自暴自棄になった末に犯行に及んだとみている。

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