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2008年12月19日(金) 13時25分

麻生首相、ハローワークを視察「なんかありませんかねじゃ、仕事は見つからない」産経新聞

 麻生太郎首相は19日、ハローワーク渋谷(東京都渋谷区・渋谷公共職業安定所)を訪れ、政府の雇用対策の実施ぶりを視察。10月末に派遣切りにあい、職業や住宅探しの相談に訪れていた若者(24)に「なんかありませんかね、っていうんじゃ、なかなか仕事は見つからないよ」と叱咤激励したことを、その後現場で、記者団に対して語った。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。

                    ◇

 −−厳しい雇用情勢のなかハローワークの現場を視察されて。

 「求人と求職のところの現場の差がきわめてはっきりしてますね。やっぱり状況は求人の方が15%減ったという話がでてましたので、そこらのことはかたっぽは混んでる。かたっぽは混んでいない、目にはっきりわかるような感じにしたのが…。渋谷はまたほかのところと違う要素があるかもしれまけれど、少なくとも若い人が特に多い地域ではあるんですけど、いずれにしても求職というのはきわめて厳しい」

 「ここで政府としてやっているので、さっさとできることからやろうということで、もうすでに住居の話やら、4日前、4日か5日前にすでにスタートしていますし、全国でもいわゆる、なに、促進事業団のところ、1万3000戸、すでに入居がきまったのは580件(18日現在548件)? すでにもうできるところからどんどんやっていますというところもありますし、企業に対し、いろいろ要請をするのは当然ですが、その上に、なに解雇、もしくは雇い止めになったというところをきちんとして、きちんとというか、対応するのは当然のこととして、それ以降、各地方公共団体で、一時そのひとたちを、というようなところがでてきている。そういうところに対しては、大いにそれをやってください、ということで、あとその分、経費がかかりますから、その分は特別交付税などなどで対応しますということで、できるところは、もうほとんどすべて、思いつく限りのことは、今やらしていただいているところなんで」

 「今現実問題そういった話がきちんと下におりているかが問題なんだと、私はそう思っていましたんで、現実問題として、来てみると、やっぱりそこらのところは、ちゃんと、おとといからすでにかくかく来ているということは、少なくともこういうところにはすでにその指令が届いていることは、まあ、その雇用に対しての意識が、いわゆるハローワークの方もきちんと、その緊急対応ということで対応している。加えて役所が閉まったあとも、年末までやります、ということも地域においてかなりあるというのは、われわれとしてはいい方向だと思っています」

 −−今、実際、端末、窓口をみられて。

 「端末の窓口は少なくとも、昔と違って、ワンタッチ出せる画面というのは、字は大きいし、わかりやすくつくってあるなあ、と思ったんで、そこそこ、高齢者やあんまりその種のことになれていない人にも、わかりやすくつくってある。それは昔にくらべたら、えらい違い。ものすごく、昔に比べたら多々でてきますから、システムとして、昔に比べたら遙かによくなっているなあ、という感じはしましたね」

 −−求職されている若者に話を聞かれていたが。

 「北海道から出てきて、なんで出てきたといったら、友達っていう話をしてましたんで、友達といっしょに…といってましたんで、いままでやった仕事やらなにやら、ぜんぜん関係ない仕事、っていうんで、何を自分でしたいか決めないと、なんかありませんかね、っていうんじゃ、なかなか仕事は見つからないよ、と。きちんとオレはこれをやりたいとこういったの、という目的意識がきちんとないと、なかなか雇う方だってなかなか、その気になんないから、だから何がやりたいかということをきちんと、目的意識をはっきり出すようにしないと、就職っていうのは難しい、という話はしました」

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