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2008年12月19日(金) 22時39分

いすゞ、契約打ち切り撤回応じず…労組と団交読売新聞

会社側との団体交渉に向かういすゞ自動車の期間従業員ら=吉岡毅撮影

 いすゞ自動車が藤沢工場(神奈川県藤沢市)と栃木工場(栃木県大平町)で、期間従業員と派遣社員約1400人に契約の打ち切りを通告したことについて、期間従業員らの労働組合が19日、藤沢市内と東京都内で団体交渉を行った。

 会社側は経営悪化を理由に、打ち切りの撤回には応じなかった。

 藤沢工場の期間従業員らが加入する組合側によると、会社側は「生産調整をして大型設備投資も控えているが、経営は厳しい」と説明。組合側が求めた経営状況の開示については「2月上旬まで具体的数値は発表できない」と拒んだ。

 ただ、会社側は前回の交渉の際、期間従業員を契約期間内は社員寮に住めるようにすると回答したのに続き、派遣社員についても「空いている寮の使用を派遣会社と検討する」とした。契約期間中の解雇凍結については、「24日の交渉までに検討する」と説明したという。

 団体交渉後に記者会見した「全日本造船機械労働組合関東地方協議会いすゞ自動車分会」の風呂橋修執行委員長は「従業員が生活者であることが全く頭にない」と会社の対応を強く批判した。一方、同社広報部は「交渉中なのでコメントは差し控える」とした。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20081219-OYT1T00708.htm