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2008年12月19日(金) 13時23分

駒沢大、154億円の損失受け理事長を解任スポーツ報知

 デリバティブ(金融派生商品)取引で約154億円の損失を出した駒沢大(東京都世田谷区)は19日までに臨時理事会を開き、宮本延雄理事長を解任した。総長、学長ら常任理事4人も辞意を表明した。

 駒沢大によると、弁護士らによる調査委員会が16日付でまとめた報告書では、宮本理事長のほか、4人の常任理事を「解任相当」とした。18日の臨時理事会で宮本理事長は「大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪したという。

 辞意表明した常任理事4人は、入試など大きな学内行事があることを理由に、留任することになった。

 駒沢大は昨年度、外資系金融機関とデリバティブ取引の契約をしたが、世界的な金融危機の影響で含み損が拡大。10月に契約を解除し、損失が確定後、調査委が経緯などを調べていた。

 駒沢大はキャンパスの土地、建物の一部を共同担保に、銀行から110億円の融資を受けた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081219-OHT1T00215.htm