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2008年12月19日(金) 18時03分

取材中に殺害、死亡の記者は今年41人、イラク最悪 報告書CNN.co.jp

(CNN) 民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ、本部ニューヨーク)は18日、取材、テロや戦闘で殺害されたり、死亡したジャーナリストの今年の統計を発表し、計41人だったと発表した。昨年の65人から減り、イラクの治安改善が大きな要因とも報告した。

イラクでの死亡者は今年これまで11人で各国別では6年連続の世界最多。ただ、昨年の32人からは激減した。11人は、地元メディアで働くイラク人だった。CPJによると、2003年3月のイラク軍事作戦の開始後に同国で死亡したジャーナリストは136人で、運転手などメディアで働くスタッフの犠牲者は51人。

今年の特徴はイラク以外の国で犠牲者が増えたことで、特にパキスタン、アフガニスタン、スリランカやインドの南西アジアでの13人が目立った。タイで3人、南オセチア自治州をめぐって武力衝突したグルジア、ロシアも3人となっている。

戦闘取材中の記者の死亡数は7人。

アメリカ大陸では、取材に最も危険が伴う国はメキシコで、死亡者は計5人。このほか7人が05年から行方不明となっている。同国では麻薬カルテルの根絶が重要な内政課題だが、組織間の抗争や治安当局への攻撃などで死傷者が絶えない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081219-00000016-cnn-int