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2008年12月18日(木) 14時10分

雇用4法案、野党3党が今日中に参院委員会で採決方針読売新聞

雇用対策4法案の早期成立を訴える緊急集会(東京・千代田区で)=林陽一撮影

 民主、社民、国民新の野党3党の国会対策委員長は18日午前、与党の国対委員長と国会内で会談し、3党が提出した雇用対策4法案を同日中に参院厚生労働委員会で採決する方針を伝えた。

 与党に賛成するよう求めるための与野党幹事長会談を申し入れたが、自民党の大島理森国対委員長は「法案は遅すぎるし、規模も小さい。反対せざるを得ない」と拒否した。野党側は午後には、麻生首相との党首会談を求める考えだ。

 これに対し、与党は野党の採決方針に反発を強めている。採決になれば同委員会の岩本司委員長(民主党)に抗議して退席する構えだ。19日の参院本会議に岩本委員長の解任決議案を提出することも検討している。

 野党3党と連合は国対委員長会談に先立ち、4法案の早期成立を訴える緊急集会を社民党本部で開いた。民主党の菅代表代行は「未曽有の危機的な雇用状況だ。麻生内閣は雇用対策を妨害している」としたうえで、「『強行』ではなく『迅速採決』だ」と主張した。連合の高木剛会長は政府の景気対策を、「金持ちや企業の対策ばかりで、生活に対する対策は見るべきものがない」と批判した。集会には、各党議員と労組幹部ら約500人が参加した。

 一方、共産党の志位委員長は18日午前、日本経団連の田中清専務理事と都内のホテルで会談し、非正規労働者の解雇撤回などを求めた。同党は、日本経団連幹部との会談は初めてとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20081218-OYT1T00361.htm