2008年12月18日(木) 20時12分

＜カルテル＞ニンテンドーＤＳ「液晶」納入　２社に排除命令（毎日新聞）

　任天堂の人気携帯ゲーム機「ニンテンドーＤＳ」と後継機「ＤＳＬｉｔｅ」の液晶部分の納入を巡り、シャープ（大阪市阿倍野区）と日立製作所の子会社、日立ディスプレイズ（千葉県茂原市）が価格カルテルを結んでいたとして、公正取引委員会は１８日、独占禁止法違反（不当な取引制限）で両社に排除措置命令を出した。シャープには２億６１０７万円の課徴金納付も命じた。違反を自主申告したとみられる日立ディスプレイズは課徴金を免れた。

　公取委によると、納入業者は当初シャープだけだったが、０５年３月に日立ディスプレイズが参入。両社の部長級社員２人が情報交換を繰り返し▽０５年１０月〜０６年３月受注分のＤＳ▽０７年１〜３月受注分のＤＳＬｉｔｅ−−についてカルテルを結んだ。

　シャープは今年１１月にも、別のカルテルに関与し、１億２０００万ドル（約１０５億円）の罰金支払いで米司法省と同意している。シャープは「独禁法違反に該当する行為はなかったと考えており、審判請求を含めた対応を検討する」、日立ディスプレイズは「命令内容を把握して対応を検討する」とコメントした。

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