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2008年12月18日(木) 20時08分

<第三国定住>タイに逃れたミャンマー難民30人を受け入れ毎日新聞

 紛争などで他国に逃れた難民をさらに別の国が受け入れる「第三国定住」について、政府はタイで生活するミャンマー難民30人程度を10年度から受け入れる方針を決めた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携し、09年度中に受け入れる難民を選定する。第三国定住を受け入れるのはアジア初で、11省庁による19日の難民対策連絡調整会議で正式決定する。

 入管法が難民認定の可否を日本国内でしか審査できないのと異なり、第三国定住は、現住地で面接などを行って審査できる。

 政府が受け入れるのは、UNHCRが事前に面接などをして政府に保護を推薦した難民で、社会適応できると判断した家族。政府は定住支援に向け、日本語の語学研修や職業の紹介・訓練を実施する。状況を見ながら受け入れ数を増やす方針。

 政府は、難民申請の約6割がミャンマー人であることを背景に、受け入れ対象にミャンマー難民を選んだとみられる。

 UNHCRによると、07年に第三国定住で受け入れられた難民は7万5300人。受け入れ国は14カ国で、うち米国が4万8300人。出身国はミャンマーやソマリア、イラクなどが多い。【石川淳一】

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