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2008年12月18日(木) 19時49分

雇用法案 参院厚労委で可決 野党が提出、与党は反発毎日新聞

 参院厚生労働委員会は18日、民主、社民、国民新の野党3党が共同提出した雇用対策関連法案を、委員を出していない国民新を除く民主、社民の賛成で可決した。共産が採決に反対し、与党委員が岩本司委員長(民主)に詰め寄る中、野党が強行突破を図る「ねじれ国会」ならではの特異な光景となった。反発した与党は西岡武夫参院議院運営委員長(同)と岩本氏の解任決議案を参院に提出した。

 ◇与党、岩本委員長の解任決議案を提出

 法案は19日の参院本会議で可決され、衆院に送付される。ただ、与党は衆院では時間切れによる廃案に追い込む構えだ。

 野党3党は15日に法案を参院に提出。18日の審議には与野党とも合意する一方、与党は採決には反対していた。しかし、岩本氏が職権で採決を決め、趣旨説明、審議、採決を1日で行う異例のスピード採決に持ち込んだ。

 法案は(1)採用内定の取り消し規制(2)2カ月以上勤務した派遣労働者を雇用調整助成金の対象とする(3)解雇された派遣労働者に住宅を貸与し、生活支援金を支給する−−などが柱だが、政府・与党の対策と重なる点も多い。【堀井恵里子】

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