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2008年12月18日(木) 18時39分

共産党委員長と日本経団連幹部が初会談産経新聞

 共産党の志位和夫委員長は18日、日本経団連の田中清専務理事と都内のホテルで会談し、非正規雇用労働者の大量解雇計画の中止・撤回などを要望した。会談は共産党側が申し入れて実現したが、「大企業中心の政治」を批判する共産党のトップと日本経団連役員の会談は初めて。不安が拡大する中、経団連側も共産党の申し入れを断れなかったようだ。

 会談で志位氏は「大量解雇は消費の冷え込みを招く。雇用悪化と景気の悪化の負のスパイラルをつくる」と訴えた。経団連側は「雇用安定のためには景気の回復が必要だ。失業者対策として、政府に雇用促進住宅や失業補償などの対策をしっかり打ってもらいたい」と述べたという。

 志位氏は会談後、国会内で記者会見し「御手洗冨士夫会長とお会いし、突っ込んだ話がしたったが、どんなレベルでも経団連と日本共産党が公式に会談を持ったことは変わりがない」と、意義を語った。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000577-san-pol