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2008年12月18日(木) 21時17分

麻生首相、民主のやり方を批判「消費者庁の方がよっぽど重要」産経新聞

 麻生太郎首相は18日、首相官邸で記者団に対し、民主党が雇用対策4法案を十分な審議時間もなく強行採決したことについて、「(3カ月間全く審議されずにいる)消費者庁の方がよっぽど重要じゃあないですかね」と述べ、民主党のやり方を理解できないと批判した。首相ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。

 【雇用対策4法案】

 −−民主党が雇用対策4法案を強行採決した。十分な審議時間が得られない中での強行採決というやり方に疑問の声も上がっているが。

 「基本的には、国会の場で審議をしないでっていうのは、明らかに常識的ではないと思いますね。傍ら、今回、消費者の問題として、消費者庁の法案をわれわれは提出したと思いますが、それはこの3カ月間、全く審議されないと、まんまになってる。どういう整理になってんのかなー、正直、今日の話と、この消費者庁の話と関連すると、片っぽは審議をほとんどしないでいきなり、傍ら3カ月間ずっと、審議はしないっていうような、これはどういう整理しておられるのかな。消費者庁の方がよっぽど重要じゃあないですかね。雇用の問題、重要ですよ。雇用の問題はもちろん重要です。従って、われわれは今、できる限りのもので、雇用の問題でいえば住宅の問題などなど、今、直ちに予算をいうものでないものに関しては、すでに出しておりますし、そういったようなものの整理の仕方が、ちょっと良く理解ができません」

 【党首会談】

 −−雇用対策4法案の参院厚生労働委員会での可決をうけて民主党が正式に党首会談を申し込み、与党側はそれを断った。首相は政策論争に前向きな姿勢を示していたが、お受けになる気はないか。

 「法案は今審議されている最中ですから、法案を審議すべき場は国会。党首会談でというような種類の話ではない。法案だって審議中なんですから。それが優先順位としてはきちんと整理されなければいかんので、法案提出されるたんびに党首会談、ということになりかねないんじゃないかと思いますけどね」

 【小中学校での携帯電話持ち込み禁止】

 −−次の質問だが…

 「はいどうぞ」

 −−教育再生懇談会が今日…

 「何懇談会? ああ、教育再生懇談会。はい」

 −−小中学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止する素案を了承した。首相の受け止めは

 「えーっと、今日、私が出てたところは教科書まで。そのあとの話を詳しく聞いていませんが、少なくとも携帯電話の話はまだワーキンググループの段階での騒ぎ、なんじゃありません?従ってまだ結論が出ていません…、結論が出たわけじゃないと思いますけども、この教科書の問題っていう…、ああ、ごめんなさい。携帯の問題っていうのはこれは結構いろいろ、各家庭の事情とかいろいろ事情がありますんで、極めて重要な問題だと思いますんで、今の段階で、まだ答えが出てない段階で、何とも申し上げようがありません」

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000606-san-pol