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2008年12月18日(木) 19時38分

<日銀>金融政策決定会合を開始 追加緩和策を判断へ毎日新聞

 日銀は18日、金融政策決定会合を2日間の日程で開始した。初日は急速に悪化している国内景気や金融市場の現状について議論した。19日に資金供給の拡充や利下げなど、一層の金融緩和の是非を判断する。

 資金供給の拡充策としては、企業が資金調達のために発行するコマーシャルペーパー(CP)を新たに買い取ることや、金融機関が保有する長期国債の買い取り額(現在は月1.2兆円)の上積みが検討対象となっている。金融危機による市場の混乱で企業の資金繰りが悪化しているためだ。

 政策金利(現在は年0.3%)については、米連邦準備制度理事会(FRB)のゼロ金利政策導入を受け、「円高阻止のため、日銀が利下げに踏み切る」との観測が市場で高まっている。ただ、日銀には「10月末の利下げ効果を見極めたい」との慎重論が依然根強い。

 また、決定会合では、景気判断をこれまでの「停滞」から「悪化」に下方修正する見通しだ。【斉藤望】

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