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2008年12月18日(木) 16時03分

野党、党首会談要請へ 雇用法案の単独採決方針産経新聞

 民主党は18日午前、社民、国民新の両党を加えた野党3党が参院に共同提出した雇用対策4法案をめぐり、今国会での成立を目指すため、与党に採決への協力を求めた。夕方には小沢一郎代表と麻生太郎首相との党首会談の開催を自民党に要請する方針だ。与党は、民主党が18日午後の参院厚生労働委員会での単独採決に臨む方針であることに反発、採決には応じず、岩本司参院厚生労働委員長の解任決議案を19日の参院本会議に提出する方向で検討に入った。

 野党3党の国対委員長は18日午前、自民、公明両党の国対委員長と国会内で会い、4法案の今国会中の成立への協力と、与野党幹事長会談の開催を申し入れた。自民党の大島理森国対委員長は「与党は(独自に)雇用対策を実施しているし、野党の法案提出は遅すぎる」と、両方とも拒否した。

 民主党の山岡賢次国対委員長は「年内実施を図るには時間がない。いかなることがあっても採決する」と述べ、与党が欠席しても、参院厚労委と19日の参院本会議で単独採決に踏み切る方針を通告した。民主党はまた、委員会採決後の18日夕に、自民、民主両党首による会談を開くよう自民党側に要請する方針だ。

 自民党の脇雅史参院国対筆頭副委員長は18日の記者会見で、委員会採決が強行されたら岩本委員長の解任決議案を19日の参院本会議に提出する考えを示した。

 麻生首相は同日昼、4法案が参院厚労委で採決される見通しであることに関して「審議を一方的に会期末に持ってきた」と述べ、民主党の国会対応を批判した。

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