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2008年12月17日(水) 13時37分

「長崎キヤノン」工場計画を延期、でも内定者は予定通り採用読売新聞

 キヤノン(東京)は17日、来年1月着工、同12月に操業開始を予定していたデジタルカメラを生産する子会社「長崎キヤノン」(長崎県波佐見町)の工場建設計画を延期すると発表した。

 デジタルカメラの需要低迷に伴う生産計画の見直しによるもので、着工時期は未定。すでに雇用が内定している364人は、予定通り採用するという。

 長崎市で記者会見した長崎キヤノンの若狭央幸社長は「世界的な経済停滞で、デジタルカメラの需要が急激に減速し、生産計画の見直しを余儀なくされた」と述べた。

 長崎キヤノンは、波佐見町の工業団地約20万7000平方メートルに、延べ床面積約4万1700平方メートルの工場建設を計画。土地・建物に約174億円、機械・設備に約53億円の計227億円を投じる。デジタルカメラの年産能力は400万台で、県内中心に1000人以上の雇用を見込んでいる。

 金子原二郎長崎県知事は、17日の県議会本会議で、「県としても操業開始に向けてできるだけ支援する」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20081217-OYT1T00417.htm