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2008年12月17日(水) 00時47分

<ゴールドマン・サックス>1900億円の赤字に転落 毎日新聞

 【ワシントン斉藤信宏】米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)は16日、08年9〜11月期決算の純損益が21億2100万ドル(約1900億円)の赤字に転落したと発表した。四半期決算で同社が赤字に転落したのは99年の上場以来初めて。金融危機の深刻化のあおりで不動産関連の証券化商品など保有する金融商品の評価損が大幅に膨らんだことが響いた。

 GSは07年夏に低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題が表面化した後も、住宅価格の下落を見越してサブプライム関連の証券を空売りするなど巧みな投資戦術で黒字を維持してきた。しかし、9月以降の金融危機の深刻化で収益が悪化、ついに赤字に転落した。

 同時に発表した08年11月期の年間決算でも、純利益は前年比80%減の23億2200万ドルに落ち込んだ。金融危機の深刻化を受けて、10月には銀行持ち株会社に移行、金融安定化法に基づき公的資金による資本100億ドルの注入も受けている。

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身売りや事業の一部売却含め、生き残り策検討

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