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2008年12月17日(水) 07時07分

「勝利の女神」が応援演説 民主、集票力に期待 2区・福田氏引っ張りだこ西日本新聞

 次期衆院選長崎4区に民主党公認で立候補を予定している宮島大典氏(45)の演説会が15日夜、佐世保市であり、同じく長崎2区から立候補予定の福田衣里子氏(28)が応援演説に駆け付けた。薬害肝炎訴訟原告のシンボル的存在で知名度抜群の福田氏は長崎1、3区の応援にも駆り出されており、これで県内全区を制覇。党関係者は「若い人や女性の票を新たに掘り起こせる『勝利の女神』。相乗効果が生まれるよう何度か来てもらいたい」と新人候補の集票力に期待を寄せている。

 収容人数500人の会場は「立ち見客」も出るほどの盛況ぶり。舞台につり下げられた看板は主役と応援者が逆転した「福田えりこと大逆転」の大文字。福田氏が壇上で着席すると、カメラ付きの携帯電話を手に参加者が舞台前まで押し寄せた。

 演壇に立った福田氏は大学時代に欧州を放浪した思い出、抗がん剤での副作用や訴訟で国と闘った体験、立候補の決意などをとつとつと語った。「多くの命を奪うのも、救うのも政治次第。政治家として皆さんの良きパートナーになりたい」と支持を訴えると、大きな拍手を受けた。

 続いて演説した宮島氏も「感動するご講演を頂き感謝します。本当に勇気ある挑戦で、政権与党を逆転するために必要な勝利の女神だ」と絶賛。司会者は再三、参加者に2区の親類や友人を福田氏に紹介してほしいと要望していた。

 演説終了後も福田氏は会場出口で握手を繰り返し、笑顔を振りまいた。自著へのサインや写真撮影を大勢の参加者に求められ気軽に応じていた。

 4区の党関係者の1人は「テレビや新聞で顔が売れているし、人気はすごい。間違いなく民主党のイメージアップにつながる」と高評価。ただ、別の選挙区からは「街頭演説でもいつもより注目が集まるが、うちの立候補予定者が埋没しないだろうかとちょっと心配」との声も漏れた。

=2008/12/17付 西日本新聞朝刊=

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