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2008年12月16日(火) 02時33分

<被害者公判参加>東京地裁でも申請 暴行受けた50代男性毎日新聞

 通行人に因縁をつけ、けがをさせたとして傷害と恐喝未遂の罪で東京地裁に起訴された飲食店従業員の男(21)の刑事裁判で、50代の男性被害者が公判への参加を申し出ていることが関係者の話で分かった。12月始まった被害者参加制度で、東京地裁への被害者側の申し出が明らかになったのは初めて。

 男は10月、東京・新宿の路上で「一緒にいた仲間に肩が触れた」と言いがかりをつけ、男性に暴行したとして、12月8日に起訴された。事件の審理は1月下旬から始まる予定で、東京地裁が男性の申し出を許可すれば公判に参加して被告に直接質問したり、求刑などの意見を述べることができる。

 被害者参加制度では、釧路地裁が12日、交通事故の被害者女性の参加を全国で初めて許可している。

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