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2008年12月16日(火) 19時00分

バグダッドで記者釈放求める抗議デモ、ブッシュ氏への靴投げCNN.co.jp

バグダッド(CNN) イラクの首都バグダッドで記者会見中のブッシュ米大統領にイラク人のテレビ記者が靴を投げ、拘束された問題で、同記者の出身地でもある首都北東部サドルシティーで15日、記者の釈放を求める住民デモが起きた。規模は数千人との情報がある。

サドルシティーはかつて、イスラム教シーア派の反米強硬派指導者サドル師の支配圏とされ、反米の武装闘争が激化していた地区。シーア派宗徒が主導するデモ隊は、米イラク両国が最近調印した新たな駐留米軍地位協定の廃棄、米軍撤退も要求した。シーア派指導者は演説で、ブッシュ大統領を悪魔とも非難、デモ参加者は米国旗も燃やした。

イスラム世界で最大の侮辱行為ともされる靴を投げ付けたのは、衛星テレビ局アルバグダディヤのバグダッド通信員ムンタダハル記者。詳しい動機は不明だが、テロや米軍の攻撃で被害を受ける市民取材を続けるうちに、米国に対する怒りが高じていたともされる。同テレビで2005年から働いていた。

記者拘束について、アルバグダディヤはイラクの新時代と米国が約束した表現の自由、民主主義に基づいて行動であるとし、即時釈放を求める声明を出した。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000012-cnn-int