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2008年12月14日(日) 07時00分

美姫は笑顔!4回転に挑戦して“立てた”スポーツニッポン

 【GPファイナル第2日】自ら拍手をし、両拳を握った安藤美姫の顔に達成感が漂った。03年全日本選手権以来、5年ぶりに公式戦で4回転サルコーを着氷した。回転不足と判定されたが、転倒はしなかった。2季ぶりのGPファイナルは最下位だったが「挑戦して立てたことは次につながる」と笑顔で振り返った。

 4回転に挑むのは、04年以後では06年トリノ五輪、今年2月の四大陸選手権に続く3度目。五輪は転倒して3回転の認定になり、四大陸は手をついて2回転の認定だった。「跳ぶ」と言っては回避し続け、批判も浴びた。それだけに意味がある挑戦と着氷だった。

 状態は悪かった。韓国入り前の練習で古傷の右肩を痛め、12日のSPは3回転ルッツで転倒して5位発進。この日も4回転を含めて5つのジャンプを回転不足と判定され、得点は伸びなかった。

 今大会直前にフリーの使用曲を「ジゼル」から「サンサーンスの交響曲第3番オルガン付き」に変更した不安もあったが「あそこまでできてよかった」と話した。順位では表せない手応えを、4回転とともに手にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000039-spn-spo