記事登録
2008年12月14日(日) 02時42分

<トヨタ>役員賞与ゼロ 今年度、10億円コスト削減毎日新聞

 トヨタ自動車が08年度の役員賞与(ボーナス)をゼロにする方針であることが13日、分かった。下期(08年10月〜09年3月)の連結営業損益が赤字に転落する公算が大きくなるなど、世界的な金融危機で業績が悪化しているため、経営責任を明確にするとともに「聖域なきコスト削減」の姿勢を内外に示す。削減額は約10億円。

 トヨタの09年3月期(08年度)連結業績は9期ぶりの減収減益になる見通し。11月の中間決算発表時に通期の営業利益を前期比73.6%減の6000億円、最終(当期)利益を同68%減の5500億円に下方修正した。しかし、その後も販売が落ち込み、外国為替相場も中間決算時に想定した1ドル=100円を大幅に上回る円高水準で推移し、下期は1000億円規模の連結営業赤字、通期でも前期比8割程度の大幅減益は避けられない見通し。幹部は「もうけがほとんどないなら、もらえない」と話しており、来年6月の株主総会では役員賞与の支払い提案を見送る方針で、役員報酬の減額も検討している。【鈴木泰広、中井正裕】

【関連ニュース】
トヨタ:下期赤字に 通期も8割減予想 円高、景気減速で
トヨタ:世界販売800万台前半に下方修正
トヨタ:北米で減産拡大
トヨタ:国内工場の土曜稼働中止検討 09年1〜3月予定
豊田市:法人税9割減 自動車不況で 今年度当初比 愛知

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000009-mai-bus_all