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2008年12月14日(日) 01時48分

外国人投資家の国内株取引、8年ぶり「売り越し」に読売新聞

 外国人投資家による国内証券市場での取引が、今年は8年ぶりに「売り越し」に転じる見通しとなった。

 売り越しは、株式を売った総額が買った総額を上回る状態をいう。国内証券市場の売買額の約6割を外国人投資家が占めるだけに、その売り越しが株価下落の主因となっていることを裏付けるものだ。

 東京、大阪、名古屋の株式市場で、1〜11月の外国人の売り越し額は3兆円に迫った。このまま推移すれば、2・5兆円の売り越しだった1990年以来の高水準となる。

 月別では、米大手証券ベア・スターンズが事実上破綻(はたん)した3月と、同リーマン・ブラザーズが破綻した直後の10、11月にそれぞれ売り越し額が1兆円を超えた。ヘッジファンドなどが保有株の「換金売り」を膨らませたことをうかがわせる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000004-yom-bus_all