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2008年12月14日(日) 00時59分

<窃盗>合鍵でドア開ける?…被害の現金輸送車 東京・杉並毎日新聞

 東京都杉並区阿佐谷北1の路上で13日、駐車中の現金輸送車から多額の現金が盗まれた事件で、被害額は約6900万円だったことが警視庁杉並署の調べで分かった。当初は約9000万円とみられていたが、警備会社に詳しく確認し、判明した。輸送車は毎週土曜に必ず巡回していることから、同署は内部事情を知った者の犯行の可能性もあるとみて調べる。

 同日午前10時ごろ、日月警備保障(千代田区)の警備員が輸送車を現場に駐車。52歳と51歳の男性警備員が同8分ごろ、約100メートル離れた阿佐谷駅前郵便局の現金自動受払機(ATM)で現金の補充作業をするため離れた。作業終了後の同54分ごろ輸送車に戻り、被害に気付いたという。

 同署の調べに対し警備員は「ドアなどは施錠した」と話している。窓などに壊された形跡はなく、合鍵などで開けられた可能性が高いとみられる。

 日月警備保障の説明によると、1日の巡回ルートや輸送車の駐車場所はその日ごとに異なっているが、阿佐谷駅前郵便局は必ず土曜の巡回ルートに含まれ1週間に2回巡回していた。土曜は立ち会いの郵便局員がおらず、作業は警備員2人で当たっており「輸送車から離れることは問題がない」(同社)としている。

 輸送車は午前8時15分ごろ、約9300万円を乗せて新宿区の会社事務所を出発。都内の郵便局など4カ所で現金の補充などを行った後だった。【佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000002-mai-soci