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2008年12月14日(日) 21時13分

<初代新幹線>「0系」ラストランに2800人 新大阪駅毎日新聞

 初代新幹線・0系の引退を記念した「さよなら運転」が14日、新大阪−博多間で行われた。0系は先月末で定期運転を終えたが、引退を惜しむ鉄道ファンの要望に応え、今月に入り3日間だけ臨時「ひかり」として運行。最終日のこの日、新大阪駅には見納めとなる0系を撮影しようと、約2800人のファンが詰めかけた。

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 0系の最終列車は、「さよなら」に語呂合わせした「ひかり347号」。ホームでは発車に先立ち、午後2時半から記念式典が行われた。

 式典には「新幹線開発の父」と呼ばれた元国鉄技師長、島秀雄(1901〜98年)の次男隆さん(77)らが出席。隆さん自身も国鉄技師として0系の台車などを設計し、親子2代で新幹線開発に携わった。隆さんは「父がいれば、役割を終えて堂々と引退する0系に『よくやった』と声をかけたと思う」とあいさつした。

 午後2時56分、満席のひかり347号はプワーンと警笛を鳴らした後、ゆっくりと発車。向かい側のホームにまであふれ返ったファンから「ありがとう」などの声が上がった。約1600人のファンが待ち構えた終点・博多には、定刻の18時1分に到着した。

 この日の運転で0系は完全に引退する。【小林祥晃】

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