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2008年12月14日(日) 21時00分

犠牲者17人の名前を追加=震災モニュメント−神戸時事通信

 阪神大震災から来年1月で14年となるのを前に、神戸市中央区の公園にある「慰霊と復興のモニュメント」に14日、震災により亡くなった17人の名前が新たに掲示された。モニュメントは2000年に設置され、今回で掲示された名前は4855人となった。遺族らは、故人の銘板をモニュメントの壁に張り、献花と黙とうをささげた。
 神戸市灘区で被災した見掛久子さん(84)は、震災の翌年に77歳で亡くなった夫武さんの名前を掲示した。
 震災時、夫妻は家のがれきから助け出され、奇跡的に無事だった。しかし、町内会長を務めていた武さんは復興支援に奔走するうち体調を崩し、心臓病で亡くなった。久子さんは「今まで名前を掲示できるのは震災で直接亡くなった方だけと思っていました。名前を指でなでながら、『よかったね』と呼び掛けました。近所の人の名前も一緒なので寂しくないはず」と静かに語った。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000062-jij-soci