14日午後0時10分ごろ、和歌山県岩出市の住宅街で、野生のイノシシが中学2年の男子生徒(14)の自転車に突進、転倒させた。
一緒にいた小学6年の弟(11)は逃げたが、追いかけて左手にかみつき、近くにいた高校1年の男子生徒(15)の左脚を前足で引っかいた。さらに付近の上岩出小学校敷地に逃げ込んだ会社員の男性(40)に追突した。4人は打撲などで軽傷。
岩出署によると、イノシシは2歳ぐらいの雌で体長約1メートル、体重約80キロ。駆け付けた署員2人が警杖と刺股で約10分間格闘し、小学校の敷地内で捕獲。地元猟友会メンバーが処分した。
現場は山間部から数キロ。岩出市によると、今年1月以降、イノシシによる作物被害が山間部で5件発生しているが、住宅街に出没するのは珍しいという。