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2008年12月14日(日) 20時47分

0系ラストランに2800人スポーツ報知

博多駅に向けてJR新大阪駅を出発する「さよなら運転」の0系新幹線

 夢の超特急と呼ばれた初代新幹線「0系」が14日、「さよなら運転」を行った。44年の歴史に終止符を打つ博多行き「ひかり347号」として、鉄道ファンら約2800人が集まった新大阪駅を約400人の客を乗せて出発し、博多駅では約1600人がレールを走る最後の“団子鼻”の姿を見届けた。

 新大阪駅のホームでは発車に先だって式典が開かれ、約半世紀前に開発に携わった旧国鉄の元技術者、島隆さん(77)らが参列。乗務する運転士と車掌にラストランで使うハンドルと、記念ポスターが手渡された。

 定刻の午後2時56分、長い警笛とともに0系が動きだすと、ホームから拍手がわき起こり、携帯電話のカメラなどで雄姿を撮影するファンもいた。

 途中で雨にぬれた0系は、博多駅に定刻の午後6時1分に到着した。式典で、JR西日本の山崎正夫社長は「今日をもって最後のお別れとなった。本当にありがとう」と感謝。その後、山陽新幹線が博多まで延伸した時の博多駅長だった住野順一郎さん(85)らによる出発の合図で、博多総合車両所へ回送された。

 0系は11月末で営業運転を終了。さよなら運転は今月6、13日にも実施した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081214-OHT1T00191.htm