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2008年12月14日(日) 17時37分

岩手・宮城内陸地震半年で追悼 復興へ決意新た東京新聞

 死者13人、行方不明者10人を出した岩手・宮城内陸地震から14日で半年。被災地の宮城県栗原市では犠牲者を追悼する黙とうやさまざまな催しがあり、今も仮設住宅などで避難生活を送る住民らは犠牲者の冥福を祈る一方、「来年はいい年に」と復興への決意を新たにした。

 栗原市栗駒地区の集会所には、避難住民ら約80人が集まり、地震発生時刻の午前8時43分、震源地近くの栗駒山に向かって一斉に黙とうをささげた。

 佐藤勇市長も参加し「半年の節目で気持ちを新たにし、長い道のりだが心を一つに頑張りましょう」と住民を励ました。

 無職斎藤キヨ子さん(78)は「半年はあっという間だった。仮設住宅生活は落ち着かないが、ようやく心の整理ができてきた。来年は一からやり直しです」と語った。

 集会所ではチャリティーイベントも開催。耕英地区のイワナを塩焼きにして販売した農業小野昌男さん(58)は「無我夢中でやってきたが、住民みんなで活動するのも今年はこれが最後。これから集まることも少なくなる」と寂しそうだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121401000221.html