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2008年12月14日(日) 12時34分

野村HDも被害か…米巨額詐欺事件スポーツ報知

 米中堅証券会社社長バーナード・マドフ容疑者による巨額詐欺事件で、日本の野村ホールディングスや欧州の大手銀行なども損害を被った可能性がある、と米メディアが13日伝えた。被害総額が500億ドル(約4兆5000億円)に達し史上最大ともいわれる詐欺事件は、大規模な国際犯罪に発展しそうだ。

 マドフ容疑者は、自ら設立したヘッジファンドを通じ投資家の資産を運用。新しく呼び込んだ投資資金を既存投資家の配当に回す「ねずみ講」的な手法で高利回りを演出、長年にわたり投資家らをだましたとされる。

 被害額など詳細は不明だが、野村のほか、米大リーグ、メッツのオーナーら著名人や、フランスの大手銀行BNPパリバなども被害を受けた可能性があるという。

 報道について、野村ホールディングスの広報担当者は「現時点で確認できていないため、コメントできない」と話した。

 マドフ容疑者は、米株式市場のナスダックを運営するナスダック・ストック・マーケットの会長をかつて務めたウォール街の名士。順調に資産が増えているように見せかけた残高証明書などを定期的に顧客に送付し、信用させていたという。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081214-OHT1T00159.htm