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2008年12月14日(日) 06時02分

“車上荒らし”6900万円盗難!現金輸送車が駅前でまさかスポーツ報知

現金輸送車が駐車していた現場付近

 東京・杉並区の JR阿佐ケ谷駅 東京都杉並区阿佐谷で13日、現金輸送車から現金約6900万円が盗まれる事件があった。金融機関の現金補充を行っていた警備員らは、JR阿佐ケ谷駅前の路上に輸送車を駐車。約80メートル離れたゆうちょ銀行の現金自動預け払い機(ATM)で作業を行い帰ってきたところ、車内に置いてあった現金の入った4つのかばんがなくなっていたという。警備員が車から離れた時間は約50分間だった。警視庁杉並署では窃盗事件として捜査を始めた。

 「現金輸送車から現金が盗まれた」—。東京都杉並区の阿佐ケ谷駅前交番に、警備員から届け出があったのは13日午前11時10分ごろ。車内にあった4つのかばんに現金計約6900万円が入っており、かばんごとすべてなくなっていた。

 杉並署の調べによると、輸送車は「日月警備保障」(東京都千代田区)の所有で、51歳と52歳の男性警備員2人が乗っていた。同署は窃盗事件として捜査を開始した。

 警備員2人は13日午前10時8分ごろ、阿佐谷北の路上にあるコインパーキングに輸送車を駐車。約80メートル離れたゆうちょ銀行のATMに行き、現金の回収や補充をして、午前10時54分ごろに車に戻ったところ、現金がなくなっていたという。

 現金輸送車は午前8時15分、約9300万円を積んで新宿区内の会社事務所を出発。郵便局のATMなど計4か所で現金を補充した後、現場に到着した。事件当時は約6900万円が車内にあったという。コースは不定期で、現場には土曜日に来ることが多かった。

 車はワゴンタイプで、現金は車体後方部の左側のスライドドアで出し入れしていた。警備員は「車の鍵はすべて施錠して離れた」と話しており、車に戻った際にも施錠された状態だったという。鍵や窓ガラスが壊された形跡はなかった。

 現金は4つのかばんに分けて保管。かばんはすべて布製で、1つはボストンバッグタイプ(縦40センチ×横80センチ)、残る3つは手提げかばんタイプ(縦20センチ×横30センチ)だったという。

 現場はJR中央線阿佐ケ谷駅北口の商店が立ち並ぶ繁華街。付近には大型スーパーがあるなど人通りは多いが、これまでに目撃者は見つかっていない。

 杉並署では現金がなくなった経緯を詳しく調べるとともに、周辺の防犯カメラの解析などを行っている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081214-OHT1T00075.htm