犠牲者２人の冥福祈る　長崎、散弾銃乱射事件１年（中国新聞）

2008年12月14日(日) 16時33分

　昨年十二月、長崎県佐世保市のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」で水泳インストラクター倉本舞衣くらもと・まいさん＝当時（26）＝ら二人が銃撃され死亡し、六人が負傷した散弾銃乱射事件から一年となる十四日、クラブで追悼行事が営まれ、スタッフらが冥福を祈った。

　ルネサンス本社（東京）によると、営業開始前の午前八時半からスタッフら約四十人が集まり、亡くなった倉本さんと、漁具製造業藤本勇司ふじもと・ゆうじさん＝当時（36）＝に黙とうをささげた。涙ぐむスタッフもいたという。

　数人の会員から花が届き、クラブ前の路上で手を合わせる人の姿も見られた。近くを歩いていた女性は「ここを通ると事件を思い出します」と言葉少なに話した。

　同社は十二月十四日を「ルネサンス安全の日」と定め、施設の安全管理を徹底していく考えを表明した。