記事登録
2008年12月14日(日) 16時48分

さようなら0系「役割終えて堂々引退」 新大阪駅でセレモニー産経新聞

 11月末に44年間にわたる営業運転を終えて引退した初代新幹線「0系」が14日、今月行われていた引退記念の「さよなら運転」の最終日を迎えた。最終列車が出発したJR新大阪駅には大勢の鉄道ファンが詰めかけ、日本の高度成長期を象徴する名車の「ラストラン」を見送った。

  ■写真で見る■ホームには見送るファンたちが大勢集まった

 0系は昭和39年にデビュー。世界初の時速200キロを超える営業運転を実現させ、計3216両が製造されたが、老朽化や新型車両の導入などで今年11月30日に営業運転を終了。12月に入ってJR西が、往時の「ひかり」で運行する「さよなら運転」を6、13、14日の3日間、実施していた。

 この日の「さよなら運転」の最終電車は、午後2時56分に新大阪駅を発車する博多行きの「ひかり347号」。

 出発前にホームでセレモニーがあり、「新幹線の生みの親」といわれた島秀雄さん(故人)の次男で、自らも0系の設計に携わった島隆さん(77)が、「0系はただ消えてしまうのではなく、役割を終えて堂々と引退していくのだと思う。拍手で見送りたい」とあいさつ。テープカットが行われた。

 その後、最終列車は同駅を出発。反対側のホームにまで詰めかけた鉄道ファンからは「ありがとう」「お疲れさま」と声があがり、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。

【関連記事】
さよなら0系 午後2時56分に最終便
0系新幹線が「ひかり」で復活 12月にさよなら運転
初代新幹線「0系」が引退 名残り惜しむ大勢のファン
「高度成長の牽引車」「日本人の誇り」雄姿、目に焼き付け
【鉄道ファン必見】0系の陰で…「951形新幹線」物語

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000524-san-soci