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2008年12月14日(日) 16時34分

不況で“招き猫”が人気、サイズ小でも御利益の期待大読売新聞

 急激な不況で消費が冷え込むなか、幸運を呼び込むとされる「招き猫」の売れ行きが好調だ。

 最近は「ラッキーキャット」と呼ばれて外国人観光客の土産物としても人気で、愛知県瀬戸、常滑両市などの産地では、生産者らが「金融危機を吹き飛ばして」と期待を寄せている。

 大阪・ミナミの道具屋筋商店街。看板などを扱う「松田」には、色によって御利益が異なる「風水猫」など約30種類が並ぶ。経営者の松田博史さん(61)は「不景気でほかの商品はさっぱりだが、招き猫だけはよく売れて」。

 瀬戸市のメーカー「中外陶園(ちゅうがいとうえん)」では、金融危機が取りざたされるようになった今秋から注文が相次ぎ、金運を呼ぶという黄色の招き猫は昨年同期より約2割増。小さいサイズや宝くじが入る袋付きの1000円前後のものが人気で、担当者は「商店だけでなく、家庭用にと求める人が目立ってきた」と話す。

 日本でのおみやげとして外国人にも好評だ。関西空港の土産物店「AMITA」でも9月頃から人気が出始め、一時は品切れになるほど。売り上げは昨年の約1・5倍にのぼっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000023-yom-soci