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2008年12月13日(土) 10時17分

気候枠組みでNGOが先進国非難 「金融危機を言い訳」東京新聞

 【ポズナニ(ポーランド)13日共同】ポズナニでの気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)が足踏みを続けたことに対し、環境問題を扱う非政府組織(NGO)は12日、先進国が自国の利益追求にこだわったと一斉に反発、オックスファムは声明で、先進国は「建設的な議論に参加する気もなかった」と非難し「金融危機を言い訳に使うのは無責任だ」と指摘した。

 グリーンピースのステファニー・タンモア氏は、議論の進展を妨げた国としてオーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランドを名指しで批判し「深く失望した」と語った。

 対照的に、ブラジルやメキシコなど発展途上国の取り組みは一様に高く評価された。世界自然保護基金(WWF)南アフリカのタスニーム・エソップ氏は「途上国は金融・技術面などで数多くの提案を持ち寄った」と紹介。「先進国にはがっかりしたが、会議でリーダーシップを発揮した途上国の取り組みは誇りに思う」と語った。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121301000160.html