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2008年12月13日(土) 10時14分

死刑囚への接見妨害で初弁論中国新聞

 強盗殺人などの罪で死刑が確定した死刑囚の男(55)と広島弁護士会所属の弁護士2人が広島拘置所での再審請求のための打ち合わせの際、立会人なしの接見を認めなかったのは違法として、国に計330万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、広島地裁であった。

 原告の弁護士が意見陳述。石口俊一弁護士は「(死刑囚との間で)率直で詳細な打ち合わせが必要。情状鑑定にかかわる極めてプライベートな事柄もある」と訴えた。武井康年弁護士は「明日にも死刑の執行があるかもしれない。立会人なしの接見を拒否されたことで貴重な時間が無駄にされたことを分かってほしい」と、死刑囚に代わって本人の言葉を述べた。

 国側は「事実関係を調査し、追って主張する」と答弁した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812130019.html