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2008年12月13日(土) 10時14分

配水池許可「誰かが圧力」中国新聞

 倉敷市水道局管理の玉島長尾配水池で、受水槽の業者設計が内規に適合しなかったのに水道局幹部の意向で設置を許可していた問題で、水道局側は12日、許可を指示したのは前水道事業管理者(退職)だったことを明らかにした。指示から許可決定までが3日程度と短期間だったことから、水道局は「管理者に誰かから圧力があったと感じた」との認識を示した。

 市議会文教委員会で水道局は、市内の業者が受水槽の設計を提案した2005年当時、配水池と受水槽との高低差が内規で定めた15メートル以上を下回る12メートルだったことをあらためて説明。設計は不適当とした水道局の判断について、前水道事業管理者が再考するよう当時の給水課長(退職)に指示したことを明かした。

 再考の指示から許可決定までが3日程度だった点について、白神洋介給水課長は「通常から言えば、こんな短期間は考えられない。管理者に対して誰かから圧力がかかったと感じた」と答えた。配水池の問題で「複数の市議から問い合わせがあった」とも述べた。

 水道局は近く、前水道事業管理者らから当時の事情を聴取する予定。市議会文教委は聴取内容を基に、19日に再び審議することを申し合わせた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812130038.html