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2008年12月13日(土) 10時14分

橋下氏が慰謝料800万円賠償中国新聞

 光市母子殺害事件弁護団の弁護士4人が、テレビ番組で懲戒請求を呼び掛けられて業務を妨害されたとして、大阪弁護士会の弁護士である橋下徹大阪府知事に慰謝料を求めた訴訟で、広島地裁に800万円の支払いを命じられた橋下知事が、弁護士側に賠償していたことが分かった。原告側弁護団が12日、明らかにした。

 弁護団によると、判決後の10月中旬に橋下知事側から支払いの申し出があり、判決が認めた原告1人当たり200万円と遅延損害金を含めた計約857万円を同月27日に受け取ったという。

 広島地裁は10月2日、「呼び掛けと懲戒請求には因果関係があり、原告は相当な精神的損害を受けた」として賠償を命じた。橋下知事は謝罪する一方、「高裁の意見を伺いたい」と控訴していた。

 橋下知事は「遅延損害金が年5%かかるので敗訴判決が出て早い段階に支払った。控訴理由書の一部は今日提出した。自分の表現方法が間違っていたことをおわびした点を変えたわけではないが、法的な主張はきちんとさせてもらう」と話している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812130017.html