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2008年12月13日(土) 10時14分

音戸ロッジ、公募で再活用へ中国新聞

 昨年8月に閉鎖した呉市警固屋の国民宿舎「音戸ロッジ」について、跡地活用を検討する市は12日、民設民営で集客施設の運営に当たる事業者を新年度に公募する方針を明らかにした。民間資金を活用するPFI方式での建て替えをいったん断念したが、観光拠点としての整備に再び乗り出す。

 新たな方針では、施設の建設費や管理運営費を事業者がすべて負担する。市は、周辺の広場や駐車場、水道などについて、事業者から提案があれば必要性を検討して整備する。

 跡地は国有地である音戸の瀬戸公園内にあり、これまで民間による施設の設置は難しいとされてきた。今回は国や広島県と協議して土地活用の幅を広げ、民設民営について一定の理解を得たという。市が国から借りた土地を民間に貸し出す方式にする予定。

 来年4月以降に事業者を公募し、新年度前半に決めたい考え。施設の中身は都市公園法の枠内で事業者の提案に任せるが、市側は宿泊や飲食、温泉などの総合的施設を希望。現在数社から計画を検討したいとの意見が寄せられているという。

【写真説明】建物の解体が進む音戸ロッジ。市は民設民営での活用法を探る

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812130013.html