振り込め詐欺の被害金を口座から引き出すよう指示したとして、広島県警捜査二課や安佐南署などは12日、広島市佐伯区城山１丁目、指定暴力団共政会島本組組員小川裕介容疑者（25）を窃盗の疑いで逮捕した。
調べでは、小川容疑者は、無職渕上一真（22）、風俗店従業員尾崎慎司（25）の両被告＝いずれも窃盗罪で起訴＝と共謀。５月28日、市内のコンビニ４店の現金自動預払機（ＡＴＭ）で、他人名義の口座から現金計192万円を引き出した疑い。否認しているという。
県警によると、引き出されたのは振り込め詐欺の被害金。小川容疑者と渕上被告が尾崎被告に指示し引き出させ、多くは小川容疑者に渡ったとみている。