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2008年12月13日(土) 16時09分

催涙弾の在庫切れ、イスラエルに緊急発注と ギリシャ騒乱CNN.co.jp

(CNN) 警官による「少年射殺事件」に反発した若者層と警官隊との衝突が連日続くギリシャ情勢で、デモ隊の排除に使う催涙弾の在庫が切れ始め、同国警察当局がイスラエルやドイツに急いで発注したことが分かった。英紙デーリー・テレグラフ(電子版)が12日報じた。

今月6日に起きた暴動は全土の少なくとも10都市に拡大し、商店など数百店が被害を受け、負傷者も多数出ている。この間に使用した催涙弾は約4600発。イスラエルなどに発注した数は不明。

首都アテネの国会議事堂前では12日、衝突が起き、警官隊は投石する学生らに催涙弾を発射している。暴動は7日連続となった。過激分子による商店破壊、略奪、路上のバリケード封鎖も起きている。1974年に軍部独裁政治が幕を閉じて以降、最悪規模の国内騒乱となっている。

デモの大きな目的は当初、少年射殺事件への抗議だったが、国際金融危機を受けた経済悪化へのいら立ち、教育改革への反発、汚職根絶などの要求も目立ち始めている。




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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000003-cnn-int