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2008年12月13日(土) 02時30分

<月例経済報告>景気、3カ月連続で下方修正へ毎日新聞

 内閣府は12日、22日に公表する12月の月例経済報告で景気認識の基調判断を3カ月連続で下方修正する方針を固めた。世界的な金融危機や景気悪化の一段の進行で企業部門中心に経済状況が急角度で悪化していると判断した。12月の基調判断は「急速に厳しさを増している」などとする方向で調整しており、先行きも「設備過剰感が高まり、当面、悪化の方向に進む可能性が高い」などと厳しい認識を示す見通しだ。

 11月の判断は「景気は弱まっている。さらに、世界経済が一段と減速するなかで下押し圧力が急速に高まっている」としていた。直近の生産や雇用情勢をめぐる指標の悪化で、欧米を中心とした金融危機の実体経済への悪影響の強まりが確認されている。

 内閣府は、15日公表の日銀企業短期経済観測調査(短観)の結果も踏まえ、下方修正を正式決定する。基調判断の下方修正は今年7回目。内閣府は12日公表のリポート「ミニ経済白書」でも「日本は07年末までに後退局面に入った可能性が高く、08年秋以降、企業部門は異例の早さで悪化しつつある」と景気後退の深刻化の可能性を指摘した。【尾村洋介】

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